概要
片頭痛は、頭の片側(時に両側)にズキンズキンと脈打つような痛みが出る病気。 日本では約840万人が片頭痛を持っていて、20-40代の女性に特に多い(男性の約3倍)。 「ただの頭痛」と軽く見られがちだけど、WHOの「生活に支障をきたす疾患ランキング」で世界第2位に入るほど影響が大きい。 吐き気や光・音への過敏を伴うことが多く、発作中は仕事や家事がまともにできない人も多い。 近年、CGRP(シージーアールピー=カルシトニン遺伝子関連ペプチド)という片頭痛に深く関わる物質が見つかり、これをターゲットにした新薬が続々と登場している。 「我慢する頭痛」から「コントロールできる頭痛」の時代に変わりつつあるよ。
最新のエビデンス
■ STRIVE試験(2017年、NEJM) エレヌマブ(抗CGRP受容体抗体)を反復性片頭痛の患者955人に投与した試験。 月間片頭痛日数が、エレヌマブ140mg群で平均3.7日減少(プラセボは1.8日減少)。 試験のベースラインは月平均約8日で、減少幅には個人差がある。それでも生活の質を改善しうる臨床的に意義のある差とされている。 ■ REGAIN試験(ガルカネズマブの慢性片頭痛試験) ガルカネズマブ(抗CGRP抗体)を慢性片頭痛(月に15日以上頭痛がある)の患者に投与した第III相試験。 月間片頭痛日数がプラセボと比較して有意に減少した。 慢性片頭痛は従来の予防薬で十分な効果が得られにくいケースもあり、CGRP関連薬は新たな選択肢として位置づけられている。 つまり、従来の予防薬で改善が難しかった慢性片頭痛にも効果が期待できる薬の選択肢が広がったということ。 ■ リメゲパントの予防効果(Lancetなど) リメゲパント(CGRP受容体拮抗薬の飲み薬)を隔日で服用する予防療法の有効性が臨床試験で示されている。 プラセボと比較して月間片頭痛日数の減少が認められたが、上乗せ効果(プラセボとの差)は約1日弱で、個人差も大きい。さらに急性期の頓服としても使える利便性がある。 つまり、注射ではなく飲み薬で予防と急性期治療の両方ができる選択肢として注目されているが、効果には個人差があることも理解しておきたいということ。
主な治療法・アプローチ
エレヌマブ(アイモビーグ)
抗CGRP受容体抗体。月1回の皮下注射で片頭痛を予防する。日本で最初に承認されたCGRP関連薬。
ガルカネズマブ(エムガルティ)
抗CGRP抗体。月1回の皮下注射。群発頭痛にも適応がある。
フレマネズマブ(アジョビ)
抗CGRP抗体。月1回または3ヶ月に1回の注射を選べる。
トリプタン(スマトリプタンなど)
片頭痛の急性期に使う薬。血管を収縮させて頭痛を止める。発作の早い段階で飲むほど効く。
ラスミジタン(レイボー)
セロトニン1F受容体作動薬。トリプタンが使えない人(心血管リスクがある人)の代替になる。
よくある質問
頭痛薬を飲みすぎるとダメなの?
CGRP関連薬は高いの?
片頭痛に効く生活習慣の改善は?
医師からのコメント
片頭痛は「我慢する」ものではなく「治療する」もの。CGRP関連薬の登場で、以前は打つ手がなかった患者さんにも選択肢ができました。頭痛で困っているなら、ぜひ頭痛専門医に相談してみてください。
※本コンテンツはAIが生成し、医師が監修しています。個別の診断・治療の判断には必ず主治医にご相談ください。エビデンスは主要ガイドラインに基づいていますが、最新の知見と異なる場合があります。
この記事はAIによって作成され、医師(上原吉敬)の監修を受けています。引用されている臨床試験・ガイドラインの情報は、PubMedおよび各学会ガイドラインに基づいて検証されています。
最終レビュー: 2026-02-13