概要
緑内障は、視神経(目から脳に情報を送る神経の束)が徐々に傷んで、見える範囲(視野)が狭くなっていく病気のこと。 日本人の40歳以上の約5%(20人に1人)が緑内障にかかっているとされ、日本の失明原因の第1位だ。 怖い話に聞こえるかもしれないけど、早期に見つけて適切に治療すれば、多くの人は生涯にわたって実用的な視力を保てる。 問題は、初期には自覚症状がほとんどないこと。視野が少しずつ欠けていくけど、もう片方の目が補ってしまうので気づきにくい。 だからこそ、定期的な検査(スクリーニング)がとても大切なんだ。 視能訓練士は眼圧測定、眼底検査、視野検査、OCT(光干渉断層計)検査など、緑内障の検出に必要な検査を担当している。
最新のエビデンス
■ 多治見スタディ(Tajimi Study、日本の代表的疫学研究) 日本人の緑内障有病率を調べた大規模疫学研究。 40歳以上の5.0%が緑内障で、そのうち約90%が未診断だった。 さらに、日本人の緑内障の約70%は「正常眼圧緑内障」(眼圧が正常範囲なのに視神経が傷む)だった。 つまり、「眼圧が正常だから大丈夫」とは言えず、眼底検査やOCTによる視神経の直接評価が不可欠ということ。 ■ OCTによる早期検出(2023年、Progress in Retinal and Eye Research) OCT(光干渉断層計)で網膜神経線維層(RNFL)の厚さを測定すると、視野検査で異常が出る5〜8年前から緑内障の変化を検出できることが確認された。 AI解析と組み合わせることで、さらに早期の検出が可能になりつつある。 つまり、OCTは「目で見てもわからない段階」の緑内障を見つけられる強力なツールということ。 ■ 緑内障スクリーニングの費用対効果(2024年、British Journal of Ophthalmology) 50歳以上の集団に対するOCT+眼底写真によるスクリーニングは、費用対効果に優れているという分析結果。 早期治療による失明予防の効果が、スクリーニングコストを上回ると算出された。 つまり、「検診にお金をかけても、失明による社会的コストを考えれば十分元が取れる」ということ。
主な治療法・アプローチ
眼圧測定
眼圧(目の中の圧力)を測定する検査。ゴールドマン圧平眼圧計が基準だが、非接触型(空気を当てるタイプ)も広く使われている。ただし日本人は正常眼圧緑内障が多いため、眼圧だけでは見逃す可能性がある。
OCT(光干渉断層計)検査
近赤外光を使って網膜の断層画像を撮影する検査。網膜神経線維層や視神経乳頭の構造を数μm単位で評価できる。痛みなし、数秒で撮影完了。早期緑内障の検出に最も有用な検査の一つ。
視野検査
見える範囲を測定する検査。緑内障の進行度評価に不可欠。ハンフリー視野計が標準的で、1回の検査に10〜15分かかる。定期的に繰り返して変化を追うことが大切。
点眼薬による眼圧下降療法
プロスタグランジン関連薬(ラタノプロストなど)が第一選択。1日1回の点眼で眼圧を25〜30%下げられる。早期に始めれば視野障害の進行を大幅に遅らせることができる。
よくある質問
緑内障は治るの?
眼圧が正常なら緑内障の心配はない?
緑内障の検査はどのくらいの頻度で受けるべき?
医師からのコメント
緑内障は『見えなくなってから気づく』病気。だからこそスクリーニングが重要です。視能訓練士によるOCTや視野検査の専門的な実施が、早期発見の要となっています。40歳を過ぎたら一度は検査を受けてほしいです。
※本コンテンツはAIが生成し、医師が監修しています。個別の診断・治療の判断には必ず主治医にご相談ください。エビデンスは主要ガイドラインに基づいていますが、最新の知見と異なる場合があります。
この記事はAIによって作成され、医師(上原吉敬)の監修を受けています。引用されている臨床試験・ガイドラインの情報は、PubMedおよび各学会ガイドラインに基づいて検証されています。
最終レビュー: 2026-02-13