概要
2型糖尿病は、インスリン(血糖を下げるホルモン)の効きが悪くなったり、分泌が減ったりして血糖値が高い状態が続く病気。 日本では約1,000万人が糖尿病で、さらに1,000万人が予備群と言われている。 血糖値が高い状態が続くと、目(網膜症)、腎臓(腎症)、神経(神経障害)の「三大合併症」が起きる。 さらに心筋梗塞や脳卒中のリスクも2-3倍に。 でも最近は、血糖を下げるだけじゃなく「心臓や腎臓も守る」薬が登場して、治療の考え方が大きく変わってきた。 HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー=過去1-2ヶ月の平均血糖値の指標)を7%未満に保つのが一般的な目標です。
最新のエビデンス
■ SUSTAIN-6試験(2016年、NEJM) GLP-1受容体作動薬(インスリン分泌を促すホルモンの薬)のセマグルチドを3,297人に使った試験。 心血管イベント(心筋梗塞・脳卒中など)が26%減少した。HbA1cは約1.0%低下し、体重も4-5kg減った。 つまり、血糖を下げながら心臓も守れて、体重も減るという「一石三鳥」の薬ということ。 ■ CREDENCE試験(2019年、NEJM) SGLT2阻害薬(腎臓で糖の再吸収を防ぐ薬)のカナグリフロジンを、糖尿病性腎症の患者4,401人に投与。 腎不全への進行や腎臓関連の死亡リスクが30%減った。 つまり、糖尿病の合併症として最も怖い腎臓のダメージを、この薬で抑えられるということ。 ■ SURPASS-4試験(2021年、Lancet) チルゼパチド(GIPとGLP-1の両方に作用する新しい薬)を2型糖尿病患者2,002人に使った結果、HbA1cが最大2.6%低下し、体重は最大12.9kg減少した。 これは従来のGLP-1薬を上回る効果。 つまり、2つのホルモンに同時に作用する「デュアル作動薬」が、糖尿病治療をさらに一段階進化させたということ。
主な治療法・アプローチ
メトホルミン(メトグルコ)
2型糖尿病治療の基本薬。肝臓での糖の産生を抑え、インスリンの効きを良くする。安価で実績豊富。
セマグルチド(オゼンピック、リベルサス)
GLP-1受容体作動薬。注射(オゼンピック:週1回)と飲み薬(リベルサス:毎日)がある。血糖を下げ、体重も減り、心血管イベントも減らす。
チルゼパチド(マンジャロ)
GIP/GLP-1デュアル作動薬。週1回の注射。HbA1cと体重の低下効果が非常に強い。
ダパグリフロジン(フォシーガ)
SGLT2阻害薬。尿から糖を出して血糖を下げる。腎臓や心臓を守る効果もある。
DPP-4阻害薬(シタグリプチンなど)
インスリン分泌を促すホルモンの分解を防ぐ薬。体重への影響が少なく、日本ではよく使われる。
よくある質問
糖尿病の薬を飲んだら一生やめられない?
HbA1cはどのくらいを目指せばいい?
GLP-1薬とSGLT2阻害薬、どっちがいいの?
医師からのコメント
糖尿病治療は「血糖を下げる」から「臓器を守る」へシフトしています。薬の選択肢が増えた今、一人ひとりに合った治療を組み立てることが大切です。
※本コンテンツはAIが生成し、医師が監修しています。個別の診断・治療の判断には必ず主治医にご相談ください。エビデンスは主要ガイドラインに基づいていますが、最新の知見と異なる場合があります。
この記事はAIによって作成され、医師(上原吉敬)の監修を受けています。引用されている臨床試験・ガイドラインの情報は、PubMedおよび各学会ガイドラインに基づいて検証されています。
最終レビュー: 2026-02-13